悩める人へ
まず、断っておきます。ここはある程度弓が引ける人向けのページになります。そのため専門用語を多く使うため、
入門者、初心者の方は他のページを読むか道場などで弓を引いて、行き詰まってしまったらもう一度ここに来て下さ
い。きっとあなたの助けになります。
射形の乱れ
皆さんは弓道をしていてスランプに陥った経験をお持ちですか?私は、一番ひどいときは半年ほど早気に悩まされました。
それ以外にも、幾つかの症状に悩まされました。
そこで、私がどのようにしてそれらを改善したのかを少しだけ紹介していこうと思います。もしかしたら抜け出すためのき
っかけを掴めるかもしれません。
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早気
多分、弓道をやる人は誰でも一度は悩まされたのではないでしょうか。これは会の状態を保つことができずにすぐに
離してしまう症状です。
上でも書いたように私も半年ほど悩まされました。ただ、私の場合、友人の冗談みたいな
アドバイスで治りました。それらを踏まえて、どうすれば良いかを少し紹介します。
- 壱. 原因が肉体的なものか精神的なものか判断する。
引いてる弓が重すぎる場合は軽い弓を使ってみてください。それでも保てないならおそらく精神的なものになります。
その場合は後述する方法を試して見ましょう。
- 弐. 誰かに声を出して時間を数えてもらう
これは、私が先輩にアドバイスされた方法です。口割れの位置まで矢が来たら誰かに数を数えてもらいます。このとき、
あらかじめ何秒保たせるかを宣言しておくと良いでしょう。また、初めの内は巻き藁でこれを行い、7~8秒保たせるこ
とが出来たら的前で試してみましょう。
- 参. 会を60秒保たせるつもりでやる
ある時私は、友人にこれを言われ、実践してみたら早気が治りました。会は10秒保たせれば良いですが、早気の場合,
1秒になってしまう。なら最初から60秒保たせる気でいれば6秒持つ。なんとも無茶苦茶な理論ですが、当時の私は大真
面目にこれをやりました。馬鹿みたいな方法だとは思いますが一度試してみて下さい。
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遅気
こちらは早気とは逆に離れたくても離せない症状です。私もなったことがあります。酷い時は会が30秒近くになってしまいました。
早気と違い、こちらは技術的なものが原因といわれています。どういった原因があるか紹介していきましょう。
- 壱. 取り掛けは正しく出来ているか
普段当たり前のようにしている取り掛けですが、遅気になっているとなると握り込み過ぎている可能性があります。引いてい
る時に馬手の方を向くのは危険なので誰かに見てもらいましょう。握り過ぎているといわれたら、もう一度教本などで正しい
取り掛けや握りを確認してみましょう。もし、師事している先生がいるのであればその方に聞くのが一番良いと思います。
- 弐. 伸び合いは十分に出来ているか
会の状態から伸び合い詰め合いによって矢は離れる訳ですが、手前の動作が完了していないならば次の動作がうまくいくはずも
ありません。会の状態は正しいか。肘はしっかり収まっているか。引き分けの時左右均等に引けているか。誰かに見てもらうか
スマホなどで動画を撮って確認してみると良いでしょう。
- 参. 弓懸の弦枕は深くなりすぎていないか
遅気の原因として、弓懸の弦枕が深くなりすぎている場合もあります。本数を重ねたりしていると徐々に弦枕が削れてしまい、深く
なりすぎて弦が引っかかり、離れなくなってしまう事もあります。お店に持っていって見てもらうことをお勧めします。ただ、弦枕が
削れる原因として、握り込み過ぎているという可能性もあります。
ここまでいくつか紹介してきましたが、原因は人によって異なるため何が正しいかの断言できません。ただ、これらに罹ってしまった
からといって諦めないでください。
一人で悩まずに誰かに相談してみると、意外な解決方法が見つかるかもしれません。また、自分の射を見直す機会なのかもしれません。
ネガティブに捉えず、ポジティブに捉えていきましょう。
諦めず、努力を続ければいつか必ず報われます。
その他のお悩み解決
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矢が変な方向に飛ぶ
矢が変な方向に飛ぶとして、自分が経験したものとしては、
- 離れの馬手の角度がおかしい
- つま先の直線状に的がない
- 狙っている位置がおかしい
がありました。離れや狙っている位置は自分では分からないので誰かに見てもらいましょう。
つま先は、足踏みしたらつま先に矢を置いて、その矢がまっすぐか、的の直線状にあるか確認してみましょう。
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離れの瞬間に腕や頬に弦が当たる
これは、物見が入っていない、腕を変な方向に捻っているということが考えられます。誰かに見てもらって確認しましょう。
一度当たってしまうと怖がってしまい、克服するのは難しいです。その日は引くのを止めてみるなどしてして、心を
落ち着けてみましょう。