現在の情報社会において、人工知能(AI)を用いた製品・サービスの展開や、業務・生活の効率化などはごく一般的になり、社会基盤(インフラ)の一つとして、人工知能は確固たる地位を占めるようになったと言ってよい。 このような社会背景を踏まえ、本科目は、新時代の情報リテラシー(読み書きの力)とも言える人工知能に関する基本知識の学習機会を、東海大学に在籍する全ての学生に対して提供することを目指している。
知識と実体験に基づいて「人工知能とは何か、どう付き合うべきか」との問いに答えられるようになる。
具体的には、人工知能に関する頻出用語の意味や、社会の中で人工知能がどのように活用されているのか、どのようなことが課題となっているのかを、根拠を踏まえて具体的に説明できるようになる。
さらには、今後、自分が人工知能とどのように関わっていくか、そしてその具体的な一歩としてこれから何をすべきか、答えられるようになる。
講義形式を中心として、人工知能の歴史を紐解きながら、マシン(機械)が賢さや知的さを身に付ける仕組み、知識をもとに推論して結論を導く方法、人工知能を活用する者として理解するべき技術者倫理などを学ぶ。また、コンピュータ環境を用いた簡単なデモや演習を通じて、現代社会における人工知能の活用技法の一端を体験する。
科目名 | 人工知能 |
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開講組織 | 理系教育センター |
区分 | V |
単位数 | 2 |
必選別 | 選択 |
グレードナンバー | V200 (2022年度~) V260 (2018年度~2021年度) |
理系教育センター(情報部門)授業一覧ページをご覧ください。 初回授業の参加方法が記載されています。また、履修制限がかかるケースが多いですので、履修希望の申し込み方法等も確認しましょう。
人工知能やその基盤となるデータ分析は、ごく近い将来、車やパソコン、スマートフォンなどと同様、どんな業種職種にあっても「使えることが当然」の道具となることが予想されます。
そのような時代、「言われたままに操作できる」レベルから、「自分の活動に有益なように使いこなす」ことができるようになるためには、自身の専門分野かどうかを問わず、その基本をしっかりと理解しておくことが大切です。ここが大きな差となるのです。
理系教育センター開講科目の多くは、同じ科目を春学期/秋学期、複数の曜日・時限で開講しています(複数クラス開講)。他の科目も含めて詳しくはこちらで(シラバス空席情報)。
なお、同じ科目名であれば授業テーマは同じです。ただ、各クラスで会場となる教室や担当教員、授業運用方法などが異なることもありますので、各クラスのシラバスをしっかり確認しておきましょう。
基本的には、皆さんの都合を踏まえて受講クラスを選択すればよいと思いますが、受講希望者が教室定員を超えて抽選になってしまう(抽選に外れて受講できない)ケースがありますので、その点は注意してくださいね。
学部学科やセメスター(学年)を問わず、誰でも受講できます。先修条件(前もって履修しなければいけない科目)の設定もありませんが、この科目はグレードナンバーV260(200番台)であり、基礎レベル(100番台)よりも少し高度な内容になりますので、ご自身の知識やスキルを踏まえて、受講するか検討してください。
興味をお持ちであれば、まずは初回授業に参加してから考えてみるのもおススメです!
理系教育センター開講科目のなかで関連の深い科目としては「データサイエンス入門」(V120)がありますので、この分野に初挑戦であれば、こちらからスタートしてみてはいかがでしょうか。既に「データサイエンス入門」を履修済みの学生さんであれば、問題なくこの科目の内容に対応できます!
また、プログラミング関係の科目を受講していれば、この科目で学んだことをすぐ実践に活かすことができますので、こちらもオススメです。ちょっと話がずれますが、プログラミングも理工系の学生さんに限らず学んでほしい分野ですね!
理系教育センター開講科目の中では、データ分析に関して「データサイエンス入門」の後続科目である「データサイエンス基礎」があり、その中でも人工知能を用いた手法を取り扱いますので、この科目と併せて受講すると理解がさらに深まるでしょう。
また、「社会情報実践」(「ビジネスIT応用」)では、実際の企業が抱える諸問題の解決に向け、この科目で学んだ人工知能やデータ分析のスキルを実践的に活かす機会が得られます。この挑戦を一つの目標にするのも良いですね。
加えて、「プログラミング基礎」「プログラミング応用」は、授業内で直接人工知能を扱うわけではありませんが、人工知能を活用したアプリ開発に挑戦することを目指して受講するのもお勧めです。目標がないまま「なんとなくプログラミング」だけではなかなかモチベーションが上がりませんから。
その他、理系教育センターでは様々な科目を展開していますので、こちらの受講ガイドをご覧ください。
お問合せ:東海大学 湘南校舎 12号館8F 理系教育センター http://ictedu.u-tokai.ac.jp・stem_education@tsc.u-tokai.ac.jp