全学共通：自ら考える力
情報教育センター：情報処理力（論理力，問題解決力，ソフトウェア開発力）

＜授業概要＞
　現在の高度情報社会を支えているICT（情報通信技術）のしくみ・機能・信頼性を正しく
理解することによって，自ら考え，問題解決にICTを活用できるようになることが重要である．
　本授業では，下記に示す項目の知識の習得を通して，システム構築・運用やプログラミ
ング等で必須となる「問題解決力」「論理力」「ソフトウェア開発力」を養うことを目的
としている．
・現代のコンピュータ・ネットワーク技術を支える基礎理論を学ぶ
・アルゴリズムの基本を学び，プログラミングに応用できるようにする
・プログラミング技術の基礎を学び，ソフトウェア開発で活用できるようにする
・コンピュータシステムの原理を学び，システム構築・運用で活用できるようにする
・ソフトウェアについて学び，システム運用・ソフトウェア開発で活用できるようにする
これらの項目を実践で役立つように，国家試験である「基本情報技術者試験」の内容に準
じて講義および演習を行う．範囲としては，テクノロジ系の基礎理論とコンピュータシス
テムに相当する．

＜履修のポイント・留意事項＞
・先修条件は無いが，情報システム入門AおよびBを習得済みであることを前提として講義
を行う
・履修希望者多数の場合には人数制限を行うので，必ず初回のガイダンスには出席すること
・毎回の授業で，配布テキストおよび大学ノートを必携とする
・予習・復習は、授業15回分で総計60時間を必要とする

回: 内容
 1: ガイダンス，学習環境の説明
 2: 情報処理の基礎，情報の基礎理論1（基数，値の表現，2進数の計算）
 3: 情報の基礎理論2（シフト演算，小数点数の表現，文字の表現，誤差）
 4: 情報の基礎理論3（集合と論理演算，論理回路，組合せ回路，オートマトン）
 5: 情報の基礎理論4（確率，統計，待ち行列理論，情報理論）
 6: 情報の基礎理論5（通信・制御に関する理論）
 7: アルゴリズム1（データ構造）
 8: アルゴリズム2（アルゴリズムの表現，探索，併合）
 9: アルゴリズム3（整列，再帰，文字列処理，ファイル処理，評価）
10: コンピュータの構成1（動作原理，プロセッサ）
11: コンピュータの構成2（主記憶装置，補助記憶装置）
12: コンピュータの構成3（バス，インタフェース，入出力装置）
13: システムの構成と評価
14: ソフトウェア1（オペレーティングシステム）
15: ソフトウェア2（ミドルウェア，ファイルシステム）
16: 定期試験

授業毎に、2時間の予習・2時間の復習（授業外での課題作成や小テスト解答時間を含む）を必要とする．